スペースシャトルのあとを継ぐのは… [宇宙のロマン]

  5月16日に米国フロリダのケネディ宇宙センターから打ち上げられ、様々な宇宙実験用機材や測定・探索用装置などを国際宇宙ステーション(ISS)に運んだスペースシャトル・エンデバー号は6月1日にケネディ宇宙センターに無事帰還し、最後のミッションを終えました。


エンデバー打ち上げの瞬間 (Credit: NASA)
 Endeavor-Launch.jpg
 


今回のエンデバー号のミッションで興味深い映像が公開されました。それは、宇宙ステーション(ISS)とドッキング(米国東部時間5月23日17時35分に行われた)している様子を撮影しためずらしい映像を公開しました。


国際宇宙ステーションとドッキングしたエンデバー (Credit: NASA)
   supecebus.jpg 



 ソユーズから撮影したエンデバー号とISSのドッキングの様子のNASA動画はこちら
 

 
 
ISSとスペースシャトルのドッキングが撮影されたのは今回が初めてだそうです。 それは今まではドッキ
 撮影するほかの宇宙船がなかったためですが、今回ははちょうど折りよく、ソユーズTMA-20宇宙船がISSから離れ、地球に帰還すべく飛行していたため撮影できたそうです。
NASAはすでに報道されているようにスペースシャトル計画を今年でもって打ち切る方針で、あと残っているのは7月8日に打ち上げが予定されているアトランティス号だけになりました。
スペースシャトルは同計画開始以来、30年間という長期間にわたって膨大なミッションを遂行して来ており、チャレンジャー号(1986年)、コロンビア号(2003年)という痛ましい事故も発生し、NASAの計画に大きな支障をきたしたものの、宇宙向け貨物運搬船としての多大な功績は否定できません。

スペースシャトルのあとのはコンステレーション計画やオリオン計画などがありますが、いずれも中止されたり計画が変更されたりして果たしていつスタートするのか分かりません。

 

 ISSに接近するオリオン宇宙船の想像図(Credit:NASA)
船の想像図(Credit:NASA)
OrionApproachISS-400.jpg

 

 

有人月面探査に向かうオリオンのイメージ (Credit:NASA)

 Orion_lunar_orbit.jpg

 

 と にかく、現時点で判明しているのは、アトランティス号による最終ミッションの後、後継宇宙船ともいえるオリオンの最初の有人宇宙飛行が予定されいるのが 2015年以降となっている(NASAの予定)ことから、最低でも4年間の空白が空くことになり、その間はロシアのソユーズのみとなり、ISS(国際宇宙 ステーション)への物質・機材運搬には日本のHTV(宇宙ステーション補給機)、もしくはロシアのプログレス補給船を使用するほかにオプションがないという事態になります。

日本のTHV (Wikipediaより)

 HTV-1_approaches_ISS400.jpg

H-II_Transfer_Vehicle_diagram400.jpg

 

 ロシアのプログレス補給船 (Wikipediaより)

HTV-1_approaches_ISS400.jpg


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