「果てしなき流れの果てに」とタイムトラベル [日本のSF作品]
ここだけの話しですが、私は古きよき時代のSFファンです。
まあ、そんなことはこのブログのスタイルを見れば一目瞭然なのですが...
幸いにも、私は日本のSF全盛時代を生きることができた人間の一人で、そのことをたいへんな幸運だと思っています。
日本のSF作家で一番好きなのは小松左京、二番目が平井和正、それから筒井康隆でしょうか。
平井和正の作品では初期の「狼男(ウルフガイ)シリーズ」とか「幻魔大戦シリーズ」などが面白かったのですけど、後期になると作品スタイルが次第にオカルトぽっくなってしまったので読むのをやめました。
筒井康隆作品では「メタモルフォセス群島」とか「家族八景(七瀬シリーズ3部作)」が好きですけど、ハチャメチャ的な感じで面白い「脱走と追跡のサンバ」という作品もありますね。
小松左京の作品は、読んでないのがないほど買って読みましたが、映画化された『日本沈没』や『復活の日』なども面白いけど、小松作品の中でやはり本格的なSFらしいSF作品と言えば、『果しなき流れの果に』ではないでしょうか。SFは、なんといっても大宇宙を舞台に縦横無尽に活躍する、というのがSFの原点のような気がします。この原点に復帰して大ヒットをしたのが『スターウォーズ』ですね。
『果しなき流れの果に』は時間テーマSFで、1965年に『SFマガジン』に掲載後、単行本として出版された作品ですが、あまりにもスケールが大きすぎるので今まで映画化されていませんが、恐らく未来永劫にわたって映画化されないのではないか、と予想します。ヘタにハリウッドなどで陳腐なSF映画化されるとSFファンの夢を壊してしまいますから、小松ファンの私としては永遠に映画化などして欲しくないというのが本音です...
この作品のあらすじは、中世期白亜紀にはじまり... 続きを読む
愛は地球を救えるか- ”復活の日” [日本のSF作品]
ヨーロッパでは病原性大腸菌「O-104」の感染拡大でたいへんな騒ぎです。
病原性大腸菌「O-104」(学名:Escherichia coli O104:H21、日本語名:腸管出血性大腸菌O-104。 別名:病原性大腸菌O-104)は、Weblio辞典によれば、「病原性大腸菌の一種。「O-157」「O-111」と同じ腸管出血性大腸菌であり、「O抗原」の差異によって区別されている。腸管出血性大腸菌O-104、O-157、O-111などは基本的な働きはおおむね同じであり、ベロ毒素を生産することによって大腸の粘液細胞を破壊・死滅させ、出血性の激しい下痢を引き起こし、腎臓の機能が低下する溶血性尿毒症症候群(HUS)などを併発させる。さらに、他の一般的な食中毒の原因菌と比べて、感染力が非常に強い点も共通している」とあり、6月7日現在までの「O-104」の感染者数は、米国を含む13カ国で1500人以上、死者22人となっています。