スター・ウォーズの世界 スペースシップ編 [SF映画]


『2001年 宇宙の旅』との比較

正確には『2001年宇宙の旅』との比較 and/or 『スター・ウォーズ』の非科学性の検証(?)です[たらーっ(汗)] 
先にも述べたように、『スター・ウォーズ』と『2001年 宇宙の旅』の両作品は、近代SF映画の双璧を成すエポックメーキング的な大作ですが、『2001年 宇宙の旅』が徹底的に科学的考証に耐え得る作品を目指したのに対して、『スター・ウォーズ』の方はとにかく面白く格好よければいいという考えに立って制作されたものなので科学的に見るとおかしなシーンにお目にかかります。以下はその例です。


宇宙空間では音は聞こえないはずだが、SWでは壮絶な爆発音が聞けます
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[1] 宇宙空間での先頭シーンではレーザー砲の発射音や宇宙船の爆発音が出ます。宇宙空間には空気がないため、音を伝える媒体がないので音が聞こえないことは前回にこのブログ「2001年 宇宙の旅 A Space Odyssey」で説明したとおりです。


[2] エピソードV (第二作)でハンソロたちを乗せたファルコン号が帝国宇宙船の追撃をふり切り、一時的に着陸した小惑星の洞窟内で船外に出るときに、防毒マスクみたいな呼吸装置だけをつける。大気もないような小さな惑星では毒ガスどころか酸素そのものがありません。

[3] 同じく、その洞窟で洞窟の内部だと思っていたのは宇宙の怪物スペース・スラッグだった(だから怪物の体内に有毒ガスがあった?)。間一髪で怪物にファルコン号が飲み込まれる前に脱出したけど、あんな巨大な怪物は何を食って生きているのだろう?小惑星は大気がないようなので餌になる他の生物もいないはず。また大気がないから怪物も呼吸ができない→当然、体内にも酸素などないはず。

[4] スター・ウォーズに登場する宇宙船はその殆どがハイパードライブ(超光速航法)で宇宙空間を航行するが、アインシュタインの相対性理論によれば、光速に近いスピードで移動するものはほとんど時間が経過しなくなると定規していますので、光速の場合は時間の経過がストップするので歳をとらなくなり、ハン・ソロが操縦するファルコン号のように光速を超えるスピードだったら… 歳が若返る?まあ、スター・ウォーズは科学理論、現実を無視したSFなのでみんな同じように歳をとるようです[たらーっ(汗)]

[5] アナキンとパドメの年齢差は、資料によればパドメが初めてアナキンに会った時、アナキンは10歳でパドメは15歳(一説では9歳と14歳)だったそうですが、なぜかアナキンだけが成長して大人になっていく感じがするのは私だけでしょうか? ちなみにアナキンとパドメが結婚するのは初めて会ってから10年後なのですが…


パドメは姉さん女房?
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スター・ウォーズに登場するスペースシップ


まずはミレニアム・ファルコン

コレリアン・エンジニアリング社製 改良型YT-1300貨物艇 全長26.7m。
ハン・ソロ船長&チュウバッカのコンビで宇宙をところ狭しと大活躍する高速貨物船。
光速の1.5倍のスピードでハイパードライブをすることが可能。故障しやすいが頑丈で銀河帝国軍の宇宙戦闘機の攻撃などではビクともしない偏向シールドをもち、強力なイオンロケット・エンジンを装備。武装は4連レザー砲を2基(エピソードIVでルークが帝国軍のTIEファイターを撃破したシーンに出てきます)、ブラスター砲1基、を装備。

宇宙をところ狭しと大活躍するミレニアム・ファルコン号
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X-ウィング・スターファイター 

反乱同盟軍のゼロ戦、いや飛燕?ともいえる宇宙戦闘機。
正しくはインコム社製T65B X-ウィング・スターファイター(Wing Starfighter)。あらゆる任務に使えるマルチロール・ファイター。X-ウィングは当初、銀河帝国の次期正式戦闘機となるべく開発されていたが、その情報を入手した反乱同盟軍が設計図とともに試作機2機を奪い取り、同盟軍の主力戦闘機とした。攻撃時にはX翼を開くのが特徴。ルーク・スカイウォーカーが乗って大活躍した。任務によってはコックピット後部のドロイド・ソケットにR2-D2のようなドロイドを搭載できる。 X-ウィングの性能は銀河帝国軍の主力戦闘機TIEファイターと比較しても圧倒的であり、X-ウィング1機でTIEファイターを5機撃破できると言われているが、帝国軍は圧倒的に数量が多いため同盟軍のX-ウィングは常に苦戦を強いられる。(このあたりは二次対戦中の日本の戦闘機と米国の戦闘機のエピソードを彷彿させますね)


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Y-ウィング・スターファイター X-ウィングと同じくインコム社製の戦闘機。
一人乗りのBTL-A4型と二人乗りの攻撃や爆撃に特化したBTL-S3型の2種類がある。X-ウィングにとって代わられるまでZ95ヘッドハンターとともに同盟軍の主力戦闘機だった。

          Y-ウィング戦闘機 
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Z95ヘッドハンター戦闘機
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Aウィング・スターファイター 全長9.6m、武装:連動式レーザー・キャノン砲2基、コンカッションミサイル発射管2門
「ヤヴィンの戦い」で多くの戦闘機が失われたことから同盟軍はより高速な戦闘機が必要となったことから開発された。Aウィングは特にスピードと火力を重視して設計されており、2つの大型エンジンと軽量な機体は帝国軍の新型機種TIEインターセプターを含むあらゆる戦闘機の中で最高の亜光速度をもたらしている。Aウィングには、XウィングやYウィングのものほど感度は良くないが、 帝国軍で標準とされているフル・センサー・アレイと同等のものが搭載されており、さらに、大型エンジンから直接エネルギーが供給される通信妨害装置も装備されている。このため、Aウィングは特攻した際に敵機のセンサーを不能にすることもできる。


Bウィング・スターファイター 

全長16.96m、乗員1名。
武装:レーザー・キャノン砲3基、ツイン自動ブラスター 1基、連動式イオン・キャノン砲3基、プロトン魚雷発射管 2門
同盟軍は相次ぐ戦闘において数量的に勝る帝国軍に貴重な戦闘機を撃墜されて深刻な戦闘機不足の状態に陥っていた。また、同盟軍の宇宙戦闘機は帝国軍の大型艦船に対してなす術がないという問題もあった。このような状況から大型艦船にも十分に対抗し得る攻撃力と強度をもった大型戦闘機として開発されたのがB-ウィング。BウィングはX-ウィングや帝国軍のTIEファイターなどとは比較にならないほどの攻撃力を有し、パトロール艇やコレリアン・コルヴェットの火力さえ凌ぐ銀河系最強の戦闘機としての地位を確固たるものにした。

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タンティブ-4コルベット(ブロケッド・ランナー) コレリアン・エンジニリング社製。全長150m。エピソードIVのオープニングに登場する同盟軍の宇宙船。レイア姫とR2-D2、C3POを乗せて目的地に向かう途中、銀河帝国軍の戦艦の攻撃を受けたのち捕獲される。

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モン・カラマリ・スタークルーザーMC80 ”ホームワン”  
反乱同盟軍の大型宇宙戦艦。全長1200m。戦闘機120機搭載。
武装:ターボレーザー砲48基、イオン砲20基、ビーム発射機6基。 

銀河帝国軍のスターデストロイヤーに対抗する目的でモン・カラマリ人によって建造された。「ホームワン」はその一番艦。エンドアの戦いにおいて旗艦として、第二デススター破壊に重要な貢献をした。
なお、モン・カラマリ人によって建造されたスタークルーザーは、同盟軍がスターデストロイヤーに対抗できる戦艦の建造を急いだことから、普通の宇宙遊覧船を改造して作られたため同型の戦艦はほとんどないのが特徴。


フルゲートに護衛されて航行するホームワン
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別形状のスタークルーザー
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ネビュロンB スコート・フリゲート 
全長300m。武装:ターボレーザー砲12基、レザーキャノン砲12基、ビーム発射装置2基
このフリゲート艦もX-ウィング戦闘機同様に、銀河帝国軍から捕獲したものを使用。

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反乱同盟軍のスペースシップはこれくらいにして、今度は銀河帝国軍のスペースシップの紹介です。

TIEスター・ファイター 全長6.3m。武装:レザーキャノン砲2門。
帝国の主力戦闘機。2つのイオン・エンジンおよび、固定武装としてレーザー・キャノン2門を装備している。 左右に突き出たブームの先に巨大な2枚のソーラー・パネルが特徴。防御が殆どないため攻撃されると弱いが機数量で同盟軍を圧倒している。

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ダースヴェイダーのTIEファイター
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TIEインターセプター 全長9.6m。武装:レザーキャノン砲2門、ブラスター砲4門。
タイ・ファイターと比較し、ソーラーパネルの形状が異なっているのが大きな特徴である。  レーザー砲4問装備。イオンエンジンに徹底した改良が加えられた結果、最高速度110MGLという帝国軍戦闘機中最高速度を誇る。

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TIE/sa ボマー(爆撃機) 全長7.8m。武装:レザー砲2門、プロトン魚雷発射管2門、コンカッション・ミサイル発射管2問。大型宇宙船の破壊や正確なピンポイント爆撃に使用される、大型で機動性の低いTIEスターファイター。このsaはTIEボマーの主たる用途である「地表への強襲」を意味する。特徴的な二重船体構造から、TIEボマーは敵パイロットによって「二つ目」と呼ばれる。 

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ラムダ級シャトル 全長20m、武装:ダブル・ブラスター砲3基、ダブル・レーザー砲2基。
インペリアル・シャトルとも呼ばれるラムダ級シャトルは帝国軍で貨物および人員輸送用に使用される小型シャト。
同シャトルは1枚の固定式上翼と2枚の開閉式下翼をもっており、飛行時には下翼を展開することによって優雅なY字型を現すようになる。ダース・ヴェイダーがパルパティーン皇帝に会いに行くときに使ったので有名です。

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スターデストロイヤー

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全長1600mもあるこの帝国軍スペースシップは、スター・ウォーズ(エピソードIV)のオープニングにレイア姫とR2-D2、C3POが乗った同盟軍のタンティブIVを攻撃しながら追跡する巨大な宇宙戦艦です。
5万名近い乗員&地上戦闘員を乗せるスター・デストロイヤーは惑星防衛、惑星攻撃、艦隊攻撃など、多くの任務を果たすべく設計・建造されており、同時に、宇宙ステーション、宇宙船修理ドック、小型艇専用重貨物船としても機能します。大気圏内への突入こそできないものの、連装大口径ターボレーザー砲台6基、連装大口径イオン砲台2基、4連装ターボレーザー2基、3連装中口径ターボレーザー3基、中口径ターボレーザー2基、大口径ターボレーザー砲60基、NK-7イオン砲60基、Q7トラクター・ビーム発生装置10基という強力な武装の他にも、TIE級ファイターやボマーなど搭載機を100機以上搭載、他にもラムダ級シャトル、戦車、上陸艇、降下船、地上戦用ウォーカー、組立式駐屯基地なども格納しているため、惑星攻略に万全の装備を保有しています。その強力無比な武装と装備は宇宙の要塞です。

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エグゼキューター級スター・ドレッドノート

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インペリアル級スター・デストロイヤーの後継機として設計されたエグゼキューターは、全長19,000メートルという、スターデストロイヤーを凌ぐ大きさをもつ超大型スペースシップであり、銀河系で最大の宇宙戦艦です。エグゼキューターには5,000基以上の固定兵器が装備されており、数時間であらゆる惑星の地表を荒野に変えることができるほどの火力をもっています。また、搭乗している軍隊はあらゆる地上施設を壊滅させることができる装備と人員数です。しかし多くの場合、エグゼキューターは存在しているだけでその星系全体を征服の恐怖に震撼させることが可能なのです。

エグゼキューターの概要は、操縦要員28万名、砲手1600名、アンドロイド1万体、地上戦闘員3万8000名。
武装は、ターボレーザー砲塔およびイオン・キャノン砲5000基以上、ターボレーザー砲台2000基、大口径ターボレーザー砲塔2000基、大口径イオン砲250基、重点防御用レーザー砲500基、コンカッションミサイル砲塔 250門、Q7トラクター・ビーム発射装置40基。
搭載機は、TIEシリーズ・スターファイター144機、その他の戦闘および支援用宇宙船200機で、地上軍支援装備は、パレハブ式駐屯基地3基、全地形用装甲歩行兵器30機、全地形用偵察歩行兵器50機、全地形用単座式歩行兵器、その他、様々なスピーダー・バイクおよび他の地上用車両、それに300,000人の乗員用備品、コンカッションミサイル50,000発。 スターデストロイヤーが宇宙の要塞なら、エグゼキューターは「宇宙の超要塞」と言えますね。


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デス・スター

銀河帝国の恐怖の最終兵器がデス・スターです。
正式名称は特製深宇宙移動戦闘ステーションというそうです。
直径120km(ルーカスはノートに160kmと記している)にもおよび、オルデラン級の惑星、地球と同規模の惑星を一撃で破壊することができる超兵器「スーパーレーザー」を搭載しています。また、艦隊による妨害を排除するために数百機の艦載機と各種レーザー砲の対空武装を装備。ただし、初代デス・スターは戦闘機での攻撃を想定していなかったため、小型で高速のX-ウィングによる核融合炉に通じる換気ダクトへのプロトン魚雷攻撃により連鎖爆発を引き起こし破壊されました。第2デス・スターは未完成であったが、より強固な防空武装が計画されていましたが、完成前の防備が万全でない時に、小型戦闘機の侵入を防いでいたシールドの発生装置を破壊され(エンドアの戦い)、反乱同盟軍の突入攻撃を受けて皇帝とともに大爆発をしました。


デス・スター諸元:

操縦要員:26万5千名、 砲手5万7千名、基幹乗組員 5万7千名
乗員定員:兵員60万千名、ストームトルーパー2万6千名、宇宙船整備要員4万3千名、
       支援宇宙船操縦要員および乗員16万7千名
搭載機:  TIEファイター 7千機、ストライク・クルーザー 4隻、軍事輸送艇 2万隻、
       戦闘車両 1万1千機
武装:   スーパーレーザー 砲1基、ターボレーザー砲塔5千基、大口径ターボレーザー砲塔5千基、レーザー砲2千500基、イオン砲2千500基、トラクター・ビーム発射装置768基

惑星を完全に破壊することができるスーパーレーザー砲
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『スターウォーズ』に登場するものは当然、すべて架空のものですが、このデス・スターに限って言えば、”宇宙の要塞”なんて言葉は小さすぎますね。まさしく”死の星”という名がぴったりの超兵器です。


土星の衛星ミマスとデススターが似ているのは偶然の一致?(ミマスはエピソードIV公開の3年後に撮影された)
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       デススターの対空連装レザー砲
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第二デススターに接近するスターデストロイヤー
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デススターのドライ・ドック
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コメント 7

sorasora

確かに宇宙には空気が無い・・・
普通に気がつかないで見てました~
by sorasora (2010-09-05 00:48) 

Loby-M

≫sorasoraさん、でもスター・ウォーズのような映画は、宇宙でのコンバットシーンで音がなかったら面白さ半減ですよね^^

≫私が三人目さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫今造ROWINGTEAMさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫yamachanさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫MDISATOHさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫*ピカチュウ*さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

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≫cerulean_blueさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫cjlewisさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

by Loby-M (2010-09-06 06:06) 

perseus

おはようございます。
確かに改めてピックアップされると矛盾だらけですね。
超光速で宇宙空間を航行すると、おそらく質量も無限大?
光は質量が無いからあの速さになるわけですからね^^;
by perseus (2010-09-06 07:13) 

Loby-M

≫perseusさん、おはようございます。
スター・ウォーズはあくまでも楽しむための映画ですから、
少々科学的に無理があっても、全体としてまとまっていて
とくにストリー的に矛盾がなければいいのですよね^^b

≫akaharaさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。



by Loby-M (2010-09-06 08:02) 

masa

僕は一応(?)SWファンです。
(まさか、MC80の後継機がISDになったとは驚きです。)
by masa (2010-09-08 11:10) 

y-tanaka

よくここまで調べますね、スゴイです。
by y-tanaka (2010-09-12 08:55) 

Loby-M

≫masaさん、おお、あなたもSWファンですか!うれしいですね^^ 

≫y-tanakaさん、ありがとうございます^^
かなり時間がかかりましたよ。少しずつ調べて書いたものです。

≫ぼんぼちぼちぼちさん、ご訪問&nice!ありがとうございます。

≫未来さん、ご訪問&nice!ありがとうございます。


by Loby-M (2010-09-12 12:19) 

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